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虎ノ門国際法律事務所
からのお知らせ

2021.07.13

ハリウッド映画MINAMATAが、この9月23日に公開されます。


この映画が今回このタイミングで公開されることに大きな疑問を感じております。自主交渉の患者たちと一緒に戦ったものとして、この思いをyoutube「どうなる日本企業51」で話しました。https://www.youtube.com/watch?v=u0NPRTUDqCU
特に複雑な問題を多く抱え込む中小企業とともにあゆんでまいりました私としては、この秋の総選挙を迎え、日本国民の価値観の分断を望んでいる大きな力が働いているように感じられてなりません。
水俣の問題もその一つだと思います。日本人の欠点であるとよく糾弾される「物事にはっきりと白黒をつけない」という性癖は、国の分断を避けるという大きな力(知恵)でもあるのです。我らの誇るべき伝統の世界「能」では「神と鬼」とは同じものです。水俣病事件においても会社が悪玉で患者が善玉であるはずがありません「空気」のような「天皇」の元に心を寄せる日本ではそんなことにはならないのです。
ところが世の中はかわってきました。水俣病はまだ終わっていないと主張し、ほぼ自覚症状のなかった患者を発掘し、その救済を行わなければならないと叫ぶ。どこまでも矛を収めてはならないという。
普通一般の人々が反論しにくい弱者救済を、目標に掲げ社会の分断を謀る力は日本でも大きくなるのでしょうか。社会と自分を融和させることの出来ない時代が押し迫っているのか。皆さんはどうお考えでしょうか。     

                       令和3年7月12日  後藤孝典

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